久々に飛びついたコミックでした。
小学生の時、男の子みたいに身長が大きい妹のゆりかちゃん（重光の妹）は、いつも男子にイジメられてました。
ある日、イジメを受けているところを兄の重光君が助けるのですが、この時すでに妹のゆりかちゃんは男性恐怖症を発症しており、
助けに入った重光君すらも泣きながら突き飛ばしてしまいます。兄すらも拒絶してしまうほど酷い状態です。
そこで重光君は妹を近くで守るため、女装を始めます。女の格好をしていれば、妹は怖がることはないですし、
妹がイジメられていてもいつもでも助けることができるという判断からです。
そうやって重光君は、妹の泣き顔を見たくないという思いから、ずっと妹を支えてきました。
高校入学式の出席確認の時、主人公・越智君の目の前に座っていたのが重光君でした。物語はそこから始まります。
和泉 重光（男の娘）について。
男の娘作品は多いですが、本作品の重光君の精神は女の子というより漢のように感じました。
腕っ節もあり、ケリにもキレがあります。
妹のことをいつも考え、心配している良き兄です。ピンチの時は駆けつけてくれるので、
妹からすれば、兄はスーパーヒーローに映っているかもしれません。
無駄な買い物をする妹を「めっ、だよ」と叱るあたり、しっかりものとしても表現されてます。
主人公の越智君とは恋愛よりも友情路線のようですが、あざとさを漂わせる重光君の可愛らしさに、越智君は困惑し続ける日々を送ることになります。
女装は、妹のための自己犠牲というほどでもなさそうです。重光君は「スカートをはくのも好き」と言っておりますので。
ゲームがうまく、格ゲーが好きだったり、ロボットも好きなようです。
2話ではエロ本を巡って、思春期の男の子同士にありがちな行動にでます。男性読者の方は、「俺も昔、男友達とこんなことしたっけ」みたいな過去と照らし合わせる場面かもしれません。
主人公が監禁された時にも、瞬時に駆けつけてきてきます。非情に友情を大切にしているようです。
水泳のシーンでは、おぼれた妹のため、泳げないにも関らず、無我夢中でプールに飛び込んでいきます。
お化け屋敷のシーンでは、苦手なオバケをガマンしながらも、妹に涙しながらしがみつき、「兄ちゃんが守ってやるからな！」と無理をしても妹を心配しておりますが、結局妹に頭を撫でられて慰められます。その時のおびえる表情は食べてしまいたいくらい可愛いです。
妹への兄妹愛と主人公との友情を大切にするキャラなのだと感じました。
女装をはじめた時から周囲のバッシングを受けておりますので、その分、人間関係を大切にする要素を持っているのかもしれません。
男の娘マンガにありがちな、「可愛いので周囲は甘い」というコンセプトを削っており、過去のバッシングや白い目などもございます。その辺は個人的に好感が持てました。試練があっても、妹のために女装を貫く覚悟を持ってる兄の姿がそこにあります。
妹思いで面倒見のよいお兄ちゃんです。
主人公・越智
いたって普通の男子高校生。中学時代は水泳の全国大会で4位の成績。ベスト３ではなく、４位というあたりが普通さを強調しているようにも思えました。
重光への友情を貫くつもりではありますが、重光のかわいさゆえ、いつも禁断の扉を危うく開けそうになります。
読者の疑問やリアクションを描画してくれる重要な人物でもあります。読み手の心理を絵にしたような感じ。
重光の妹とは恋愛関係というワケではなく、重光と一緒に妹の男性恐怖症を克服するための重要な役割りも担ってます。
なにげない一言や行動で重光やゆりかを元気付け、友人として和泉兄妹を支える人物です。
よく鼻血を吹いて倒れますｗ
ゆりか（重光の妹）
男性恐怖症を克服するため、日々を強く生き抜いてます。
ルックスがイケメンすぎるため、女子からは大人気です。越智君は、それを見るたび男としてのプライドがボロボロになり、悔し涙を流します。
越智君にも近づけないため、話をするときは越智君になんらかの女装アイテムをつけてもらってます。そうやって兄と越智君との関係を心配したり、接近させたりする重要な役目を担ってます。
本人も越智君に惹かれるような描写がありますが、本心はまだわからないです。
「ボーイスカート 集英社マンガネット」などで検索すると、一話を丸々読めますので、是非参考までに読んでみてください。
ギャグあり涙ありのラブコメマンガ。重光君の鋼の覚悟と核爆弾のような可愛さ、
その目でしかと見届けよ！m9っ｀Д' ）
Go to myself.
（自分の欲望に 正直にね）
--10月24日追記
購入してから毎日読んでる。重光君が可愛すぎる。
矛盾を一点見つけた。「スカートはくのも好き」と言っている重光君と、「ずっと妹の為に女装してきたから、色んなこと我慢してきたのかな」という越智君の気持ちである。
越智君の考えが正しいとなると、重光君は妹のために自己犠牲を行ったということが成り立ってしまう。ここが非常に気になる。
なんにせよ、2巻が楽しみだ。必ず買う。半年も待てと言うのか。まいにち重光君の可愛さで頭がいっぱいだ、夜も眠れない。
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