内容は勿論、自分が年を取ったせいで日々思うこととも重なり、しみじみした。
旧仮名遣いで淡々と語る、その薀蓄と言葉遣い、話しぶりに
親世代に触れた懐かしさを感じた。
古本で購入したが、新品同様で感激。
内容にも装丁にも、一つ一つに思い入れを感じた。
解説は池澤夏樹。

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無地のネクタイ 単行本 – 2013/2/23
丸谷 才一
(著)
古今東西にわたる広く深い教養を背景に、多彩な仕事を遺した文学者、丸谷才一。自由闊達な想念、社会と切り結ぶ問題意識、洒脱な文章表現。エッセイの真髄をここに示す。「一体、わたしの経験では、うまい電話だなあと感じ入つた人よりも、うまい手紙だなあと思つた人のほうが、信用できるやうな気がする」。解説・池澤夏樹。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2013/2/23
- ISBN-104000022288
- ISBN-13978-4000022286
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2013/2/23)
- 発売日 : 2013/2/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4000022288
- ISBN-13 : 978-4000022286
- Amazon 売れ筋ランキング: - 668,524位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2013年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この随筆集は著者が岩波書店の月刊誌「図書」に2003年7月から2012年2月まで間欠的に寄せられた35編が収められています.これが遺書となりました.私は丸谷さんから沢山教わってきました.この36編も一つとして駄文はありません.皆それぞれに勉強になり,しかも面白い.丸谷さんは,文章は面白く書かねばならないと考える,そんな知識人でした.現代の風潮にユーモアを交えながら鋭い皮肉,警句を発しています.だからこそ知識人なのですが,彼はこの国とこの国の言葉を愛していましたから,きついことを書いても嫌みになりません.偉そうにも聞こえません.大先生が亡くなられて寂しい限りです.
本の末尾に池澤夏樹さんの「知的制覇,あるいは一夜漬けについて」と題するエッセイがあります.これも池澤夏樹節で楽しく読めます.その中で,丸谷才一さんがエ列音が含む日本語を下品だと断じていたことを取り上げています.国の元号が平成はヘーセーと聞こえて不吉だと,丸谷さんは指摘しました.彼の予言どおり昭和から平成になってイヤなことばかり.池澤夏樹さんによると丸谷さんは一種の国家主義者でしかも言霊信仰者だったと言います.私は池澤さんの説に同意します.早急に元号を変えて,厄払いし,日本を造り変えなきゃと,私は思いますが,皆さんはどう思いますか.
本の末尾に池澤夏樹さんの「知的制覇,あるいは一夜漬けについて」と題するエッセイがあります.これも池澤夏樹節で楽しく読めます.その中で,丸谷才一さんがエ列音が含む日本語を下品だと断じていたことを取り上げています.国の元号が平成はヘーセーと聞こえて不吉だと,丸谷さんは指摘しました.彼の予言どおり昭和から平成になってイヤなことばかり.池澤夏樹さんによると丸谷さんは一種の国家主義者でしかも言霊信仰者だったと言います.私は池澤さんの説に同意します.早急に元号を変えて,厄払いし,日本を造り変えなきゃと,私は思いますが,皆さんはどう思いますか.
2013年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
亡くなったのでもう新しいエッセイはよめないのだと思うと悲しい。